【エンタメ研究所メンバーにインタビュー】#4.桑本 裕樹さん

インタビュー

 

 

 

 

こんにちは。詩ーパースター福本です。

こちらは【西野亮廣エンタメ研究所】オンラインサロンメンバー、1人にスポットライトを当ててインタビューしていく企画です!

過去のアーカイブはこちらからご覧ください。

今回はキングコング西野さんの絵本『ほんやのポンチョ』のキャラクターの名付け親でもある桑本 裕樹さんにお話を聞いてみました。

半年先さえ予測不能!?桑本 裕樹さん

世界一周は突然に。

桑本 裕樹(くわもと ゆうき)さん

髪を切りながら、世界一周した名古屋っ子。

フリーランスとして美容師をしながらコワーキングスペース「 エニシア 」を運営。

福本
今回は桑本裕樹さんにお話聞いていきます!よろしくお願いします!
桑本さん
よろしくお願いします!
福本
世界一周』という気になるキーワードが出てきたので早速、詳しく聞かせていただけますか?
桑本さん
はい。僕、美容師をずっとやっているんですが、勤めていたお店を辞めて独立しようと思ってたんですね。自分で店やってオーナーになりたかった

 

でも、ある人との出会いで急に方向性が変わったんです。

福本
なんか、始まりそうな予感。笑
桑本さん
「どうせお店を出すんならお金をかけてお店を作るより自分にしかできない体験をしてお店に生かす方がいいんじゃない?少しでも興味あるなら海外はオススメだよ」って言われて、確かにって思ったんですよね。

 

お店の内装とかにお金を使うよりも自分の体験に使うのもいいんじゃないかって。どんな人が作るのかが大事だなと。

福本
なるほど。内装が豪華なら人が来るって訳じゃないですもんね。
桑本さん
そうそう。それまで生まれてから名古屋でしか生きてなかったんですけど、

「このままお店を名古屋で出したら自分の人生狭くなる!」って事に気付いたんですよ。

福本
広げたくなったんですね。
桑本さん
どうせやるなら東京で少しやるとか中途半端じゃなく、じゃあもう海外行こうと。

で、まぁわかりやすいのは世界一周だよねと。決めて周りに言った時はびっくりしてましたよ。

福本
びっくりしますよ。急だから。
桑本さん
僕的には「行ってくるわー」って感じでしたけどね。
福本
軽いな!

コンビニ行くんじゃないんだから。

桑本さん
笑。

僕、いい面でも悪い面でも人に影響を受けていく部分が多いんです。

色んなご縁をもらいながら。自分の意見だけで邁進するってことはあんまないかも。

福本
素直なのかもしれないですね。
桑本さん
いや、うーん。。というよりは自分が「いいな」って納得したものに関してはぐっと突き進むんです。
福本
なるほど。納得しないものには反発?
桑本さん
基本、やってない人の言葉はガン無視ですね。

例えば世界一周に関して、止めてくる人がいたんですけど、大体その人たちは海外行ってない

その人なりには心配してくれてるんでしょうけどいちいち聞いてたらキリないですね。

自分が何もできなくなるから「ありがとねー」って行ってあしらいますね。

福本
いいですね。心配ハラスメントは無視!
桑本さん
本当一歩ですよ。一歩さえ出れば大丈夫。右足が出れば左足出るじゃないですか。
福本
説得力あるな!

ではそうして始まった世界一周、どれくらいかけて回るとかは決めていたんですか?

桑本さん
決めてなかったです。1年で回るってことだけは考えてて。

ほとんどが観光ビザだからそうすると一つの国だと長くても1ヶ月が限度。

大体、それで出るとって思ってました…けど。

福本
けど?
桑本さん
1週間で出てく国があったり2ヶ月いる国があったり。
福本
差がすごい。短いところはあんまり面白くなかったってことですか?
桑本さん
興味がないとことかもそりゃありましたね。

あとはシーズンによってのイベントというか例えばウユニ塩湖が綺麗に見える時期に行きたいから途中の国は通り過ぎるだけーとか。

福本
CMの早送りみたいな笑

景色とか自然がお好きなんですか?

桑本さん
まぁ自然もだけど、人と関わるのが好きです。

その国に来てる観光客のことを見たりします。その人もその国を選んで来ているから。ある意味、僕と同じ

福本
ちょっとカッコええやん。桑本さん、英語喋れるんでしたっけ?
桑本さん
いや。喋れないですね。でも行ったらなんとかなります

自分がやりたいと思ったら勉強もするし、覚えたフレーズもすぐ使うし。

英語喋れないって人多いけど英語しか使わない環境に行けば嫌でも使えるようになりますよ。

福本
強制的に環境を作れば、進化せざるを得ないですよね。
桑本さん
僕なんかスマホも使えない時もあったんで、そしたら聞くしかないじゃないですか?生きてくためにやるしかない。

とは言ってもアメリカとかイギリスとかのネイティブは難しいですね。早くて。

福本
奴らは異次元。
桑本さん
逆に東南アジアの人とか僕と同じようにカタコトの英語なわけじゃないですか?

でも通じる時はある。嬉しいですよね。これで伝わったならもっと勉強しようって思ったり。

コミュニケーションでいいのはそういうとこですよね。

福本
それが真髄。
桑本さん
日本人同士なんか言葉は通じるのにね。

もっとちゃんと話せばちゃんと伝わるのに言葉を交わす数が減ってたり、丁寧に伝えなかったりもったいないですよね。

福本
mottainai!!

海外でのコミュニケーションの経験は美容師にも活かせてますか?

桑本さん
美容師やってたからこそコミュニケーションに対する意識が磨かれてたんだと思います。
福本
なるほど!逆だ!

あ、そうそう。これは聞かなくちゃ。どこの国が特に楽しかったですか?

桑本さん
これ僕よく言ってるんですけど、

ペルー

マチュピチュとかナスカの地上絵とかあるけど、他のとこもいいですよ。

、とかね。

福本
川!?
桑本さん
ペルーにはアマゾン川の支流があって。その川を日本人6人で渡ったんです。

イカダを現地の人に作ってもらって。職人が現地にいるから。

スタート地点の村からゴールの村まで2週間かけて渡るんです。

福本
2週間流される!?
桑本さん
1番のアドベンチャーでしたね。
福本
誰からも聞いたことない話ですよ!

イカダってどれくらいの大きさなんですか?

桑本さん
6人が互い違いで寝れるくらい。

3畳〜4畳くらいかな。壁と屋根はあって。簡単な木のおうちみたいな。で下はぶっとい木があって。物が落ちないように下には床があって。

福本
そこで寝て過ごすってことですよね?おりたくなりませんか?
桑本さん
日中はやることがない。暇なんですよ。とにかく。

最初は「ウェーイ」でいけるけど、長くは続かない。

そこから自分たちがどう楽しむかを考える。1日中、小説読んだり、撮影会を初めてみたり。でも帰りてーとか降りてーはなかったです。

福本
なるほど。6人のメンバーが大事そう。言っても他人ですもんね。6人は仲良かったんですか?
桑本さん
ギスギスはありましたね笑。2回くらい。

1回目は、持って行った水が残り少なくなっていって、水飲むのを禁止にしてる時に一人のやつがいきなり飲み始めたんです。

「お前ふざけんな!」って総スカン。みんなキレてました。

でもそいつは天然キャラなやつだったから。最後は許されてましたけど。

福本
許されるんだ。天然で済まされるのか。
桑本さん
2回目は、年長者が若い人に説教、始めちゃって次第に大きい喧嘩になっていった。ゴール目前で笑。

 

でもそれくらいです。比較的仲は良かったですよ。

イカダに乗った時点で2週間はともに流されることは確定ですからね。

福本
なんかドキュメンタリー番組できそう。

 

桑本さん
不安というか怖い事はありましたよ。

川にも賊がいるらしくて。海賊みたいな。

僕らは動力がないから逃げられない訳ですよ。万が一狙われたら終わり。物盗られて終わりですよね。

モーターの音とかが聞こえて来たらグッて身構えてました

福本
怖い!やられる!!
桑本さん
でも実は賊ではなくて、イカダが気になった普通の人が来ただけだった。

「お前ら何してんだ?」って。魚くれたり

福本
盗られるどころかプラスになった
桑本さん
なんか嬉しかったですね。まぁ魚は釣って食べたりもしてましたけど。
福本
じゃあずっと生きていける訳だ笑。え、アマゾン川って綺麗なんですか?
桑本さん
イメージ通りですよ。土が舞って茶色い濁った感じです。

ある日、「こんだけ水あるんだから飲んでみようよ」ってなったんです。

福本
6人の中のお調子者がふざけ始めたな。
桑本さん
煮沸したら砂と水が分離した。割と透明になって飲んでみたら。

水不足も乗り越えられるんじゃないですか?全員お腹を壊さずに行けました

福本
マジか。でもそれもやってみないとわからない事ですもんね。
桑本さん
そうですね。体験が全てです。

面白いと思うのは、日本で生活してたら出会わない人とか起こりえない出来事が嫌でも起こって来たりするんですよ。

それを自分なりに受け止めて対応しなきゃいけない

日本に住んでたらそういうトラブルが起きないようになってるじゃないですか

あの経験しとけば、大体、何があっても生き残れるなとは思うんですよ。

福本
確かに。生き残れるなってなれば強いですよね。
桑本さん
僕、今年の1月に帰ってきてるんですけど。

その海外の体験を、本にまとめたいなと思ってるんです。

福本
あー。いいですね!もうすでに面白かったし!
桑本さん
人って忘れていくじゃないですか?だから今のうちに一冊の本にしたいんですよ。

で、クラウドファンディング立ち上げたんです。シルクハットで。

桑本さんの詳しいプロジェクトの内容は

こちら

SILKHAT(シルクハット)とは?

WEBサービスを通じて、アイデアを実現したい人が不特定多数の人たちから資金を集める「クラウドファンディング」のプラットフォーム。※群衆(CROWD)×資金集め(FUNDING)=クラウドファンディング(CROWDFUNDING)。吉本興業プロデュース。

クリエイティブなアイデアをプロジェクトとして提案する人々を「プランナー」と呼びます。プランナーは資金を集め、自身が掲げたプロジェクトを遂行することができます。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/

桑本さん
日本帰ってきておとなしかったんで最近の大きな挑戦というかね。

海外に限らず、読んだ人が一歩を踏み出せるような本にしたい。きっかけになってほしい。

福本
めっちゃいいですね。
桑本さん
まだ書いてないんですけど。
福本
書いてねぇのかよ!!

ちょっとずつブログでも何でも書いてチラ見せしていったらどうですか?

桑本さん
無料公開的なことですよね。
福本
そうです。チラ見せですね。見たい人多いと思います!

ちなみに、僕、クラファンで資金を集めて本出したんですよ。詩集ね。

桑本さん
えー。先輩じゃないですか!
福本
そういう事になりますね。結構大変なんで頑張ってください!大切なのは何よりも熱意です。

詩集よりは世界一周とかのがキャッチーだからいけますよ!楽しみです!

美容師としての新しい働き方

福本
もう一個気になったのがフリーランスの美容師っていうとこです。詳しく聞かせてもらえますか?
桑本さん
はい。店舗は構えず、美容室に場所だけ時間で借りてやるみたいな流れです。

何がいいって。売上が立って初めて場所代が出ていく仕組みだから、固定費がかからない。

僕みたいに完全にフリーで働いている人は少ないかもしれないですね。

大体、お店に所属する人が多いですよね。

福本
なるほど、そういう仕組みなのね。
桑本さん
フリーと言いつつもお店でがっつり切ってる人もいますし。

 

僕は1日の中で美容師じゃない時間と、美容師の時間が交互にやってくるんです。

移動とかが一回リセットできたりしていいんですよ。自分にとっては。

福本
1日の中でいろんな桑本が顔を出す訳ですね。
桑本さん
あともう一個仕事してて、コワーキングスペースの運営もしてます。
福本
ほー。全く違う仕事ですね。
桑本さん
実はこの二つは相性がいいんです。コワーキングで知り合ったら人たちと仲良くなったら「髪切ってよ」ってなったりする。

逆もある。髪切ってるお客さんがコワーキングスペースに来てくれたりもする。

福本
ジナジーじゃ!
桑本さん
本にもこの事を書いて、「美容師」「コワーキング」「本」の三角形にしたらもっとおろしろいかなと。
福本
シナジー祭りじゃ!!
桑本さん
変な話、美容師でダメになってもコワーキングの収入があるからいきなり生きて行けなくなるってのはないですからね。

メリットしかないのになって感じ。

美容師は美容師だけをやってるパターンが多いですよ。

福本
まぁ多くの人が複数の仕事をするっていう発想がそもそもないのかもしれませんね。
桑本さん
直接会って気があってから髪を切るってパターンのが早いんですよね。

本当は美容師はもっと外に出て行った方がいい

この人と話してたら楽しいから、髪を切ってもらおう。ってなるほうがお互いのメリットになりますよね。

福本
あー納得。関係性がある方が楽しいすもんね。
桑本さん
もう僕は誰かの紹介か自分で仲良くなった人しかやらない。

お客さんいない時は自分の仕事を進められるし、いいですよー。

 

デメリットがあるとすれば時間管理を自分でしなきゃいけない。とかそれくらいですかね。

あとは移動が苦じゃなければ。

福本
なるほどね。新しい美容師の在り方の一つとしてもっと発信してほしい!
桑本さん
したくてしたわけじゃなくて気付いたらこうなってたんですよね。

世界一周も前々からやりたいっていうことじゃなかったし。

福本
確かに。
桑本さん
僕、あんま先のこと考えてもしょうがないってタイプで。

だってお店辞めて独立して自分の店を持とうと思ってたのに世界一周出てるわけじゃないですか?

で帰ってきてからフリーで美容師やってる。

もう自分で自分のことがわからないですよ。

半年先すらわからない笑。

福本
何かもう、ジャンプの主人公やん。
桑本さん
直感を信じて後悔しないような行動をすればいいと思ってます。人との繋がりでここまで来たとは思うんでそこは大事にしつつ。

本屋のポンチョの名付け親!?

福本
西野さんの事はいつくらいから気になってました?
桑本さん
元々、facebookで何となく見てるくらいだったんですけど、革命のファンファーレって本を海外からKindleで買ったんです。

そこから考え方とか面白いなーって思って。

福本
革命のファンファーレ期の方は多い!
桑本さん
んで、日本帰ってきてからオンラインサロンに入ってみたのが2月とかですかね。基本は読みものとして読んで、たまーにコメントするくらいです。
福本
西野さんに会ったことはありますか?
桑本さん
ないですねー。なかなかタイミングが合わないんです。

 

あ、そうそう。でも言いたいことは1つだけあります!!

福本
お。なんですか?
桑本さん
ほんやのポンチョ』っていう絵本あるじゃないですか。あのポンチョの名付け親、実は僕なんですよ!
福本
えー!!

そうだったんですか!

製作途中でキャラクターの名前を募集してポンチョに決定したのは見てましたけど、まさかそれが桑本さんだったとは!

桑本さん
それが僕でした。西野さんが名前を募集をした時、たまたまコメントしたら拾ってもらえてそのまま決まったんです
福本
ポンチョっていう響きがいいもんなー。よく言う、共犯者になるっていうやつの最たるものじゃないですか!
桑本さん
こんなん、宣伝するしかないですよね!!笑
福本
名前つけたから気持ちは父親ですよね。すげー。是非、いつか本人伝えてください!

 

なんと、桑本さんが名前をつけていたポンチョ。

絵本「ほんやのポンチョ」をまだ入手してない方はこちらから

 


福本
っていうかね、取れ高が多すぎるんですよ笑。トピックが多い。もうこの辺で終わらせてください。とんでもない文量になる!
桑本さん
わかりました笑
福本
桑本さんのことが気になった方は個人的に話聞くなり、本支援するなり、髪切ってもらうなりしてくださいね!

福本からの紹介って言えば90%オフになりますよね!?

桑本さん
いやいやっ、それはちょっと・・・。
福本
という訳で今回はこの辺で終わりまーす!

 

仲良くなってみたい方は直接アプローチを。

桑本さんのFacebookはこちら

インタビューを終えての感想

先ほども書きましたが、ネタの宝庫でした。

話した感じ、物腰は柔らかい方でした。でも聞けば聞くほど強さというか人生をドリブルで進むような突破力があるなと。

半年先のこともわからないっていうのには、考えすぎな僕的には勇気というか元気をもらえた感じ。

世界一周って言葉にするとよく聞くし、漠然としかイメージできないけど体験としてはやっぱり貴重。

桑本さんがすごいのはコミュニケーション美容師世界一周コワーキングっていう一見バラバラの出来事を全部、繋げて人生にしてるとこ。

これからの「新しい働き方」っていうテーマでも十分話せるだろうし、「自分だけの体験の作り方」っていう切り口でもいけそう。

「時間管理の話」も聞いてみたいし、「悩まないメンタルの作り方」とかも引き出せるのかな。

あれ?直感とか言ってるけどもしかして意外と戦略家なんじゃね?って思っちゃいました。まぁとにかく楽しかったですー。

髪切ってもらおうかと思ったけど、僕は自分で切ってるんで大丈夫です!終わり。

 


インタビュアー:福本 和哉

詩人やライターとして活動。インタビュー終えた後「楽しかったです!」と言われる確率90%。リズムとユーモアを大事にした読みやすい文を書きます。インタビューやライターなどのお仕事依頼はコチラ。想いを言葉にするのが得意です。詩人としての作品が気になった方はコチラを見てください。懇願。